すばらしい。

「死肉をあおるハイエナのよう。」
まさにそんな光景を目にして、私は皆さんに別れの挨拶をした。

 簡単に言うと、勤めていた会社が○○○に解体された。
金には金が集まってくるのは事実であるし、社会において金が物を言わすってのも事実なわけだけども、こんな見え見えなやり方をされてしまっては、みんな苦笑いするしかないのである。

 結局、○○○が横入りしてきて、会社に残っていたお金を総取りし、従業員への給与未払いをやらかしたのだ。
その上、○○○と悪魔の契約を交わしていた■さんと■さんは、各々○億円以上の負債を抱えることとなったのだ。
なんだかもう誰も責めることができないし、■さん達が自殺しないようにだけ、私達が見守りたい…ってな流れになっているわけで。てか、○○○ってえげつなすぎてすげえ。
というわけで、私達はこれから示談で話をまとめて、この件とはさようならする予定である。

 でもね、■さん達のことは大好きだったし、こんなに話の通じる同僚や上司や社長はいなかった。
だから、今後とも連絡は取っていくし、力も貸す。
今は一瞬だけさようなら。
同僚の皆さん、近々、労基署でお会いしましょう。